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「イスラム国」支持組織がフランス人を拘束

2014年9月23日 11:14

 イスラム過激派組織「イスラム国」は22日、空爆を行うアメリカやフランスの市民などを殺害するよう呼びかける声明を発表した。こうした中、北アフリカのアルジェリアで、フランス人男性が「イスラム国」を支持する組織に拘束された。

 インターネット上に公開された犯行声明には、銃を持った覆面姿の男2人に挟まれた白人の男性が映っている。男性は自身のことを「ニース出身のフランス人」と名乗り、旅行で訪れていたところ、拘束されたという。覆面姿の男はオランド大統領に対し、「24時間以内に空爆をやめるか、人質がのどを切られるか選べ」と脅迫し、イスラム国に対する空爆の中止を求めた。AP通信などによると、男性を拘束したのは「イスラム国」を支持する組織だという。

 フランスは今月19日からイラクで「イスラム国」に対して空爆を行っている。「イスラム国」は22日に発表した声明の中で、「アメリカ人やヨーロッパ人、特に汚れたフランス人らをいかなる方法でも殺害せよ」と呼びかけていた。

 一方、フランスのファビウス外相は22日、映像が本物であることを確認したと発表した。その上で、「テログループがフランスの立場を変えることはできない」と述べ、「イスラム国」に対する軍事作戦を継続する意向を示した。一方で、人質の解放に向け、アルジェリア政府と連携して「できることはすべて行う」としている。