×

エボラ陽性職員 治療従事後に飛行機移動も

2014年10月16日 7:09

 エボラ出血熱の患者の治療を行ったアメリカ・テキサス州の病院で、治療にかかわった職員1人が新たに検査で陽性反応を示したことがわかった。

 エボラ出血熱の予備検査で、新たに陽性反応が出たのは、この病院の女性職員で、14日に発熱を訴え隔離された。この病院では、死亡した男性患者の治療にあたった看護師1人がすでに感染している。地元メディアは今回も看護師だと伝えていて、2人目の二次感染となる可能性がある。現在、CDC(=アメリカ疾病対策センター)が確認のための検査を行っている。

 また職員は治療に携わった後、約2000キロ離れたオハイオ州クリーブランドとの間を飛行機で往復していたことが分かった。発熱を訴えた前日の夜に乗った便の乗客132人からCDCが聞き取り調査を行っている。

 一方、オバマ大統領は15日、予定していた中間選挙の応援活動を急きょ取りやめ、関係省庁を集めた対策会議を開いた。テキサス州の病院でのエボラ出血熱の感染経緯について現状報告をうけるとともに、これ以上の感染拡大を防ぐための対策について話し合うものとみられる。