北朝鮮国営メディア「打ち上げ中に空中爆発」失敗認める
北朝鮮の国営メディアは、「偵察衛星」の打ち上げ中に空中爆発があったと発表し、打ち上げの失敗を認めました。
北朝鮮の朝鮮中央通信は28日未明、西部・東倉里にある西海衛星発射場から27日、偵察衛星を載せた新型ロケットを打ち上げたものの、ロケット1段目の飛行中に空中爆発し、打ち上げが失敗したと明らかにしました。その上で、初歩段階の調査結果として、失敗の原因は、新たに開発したエンジンの動作の信頼性にあるとする見方を示しています。
一方、韓国軍は、北朝鮮が27日夜、東倉里周辺から黄海に向けて「北朝鮮が主張する軍事偵察衛星」とみられるものを発射したと明らかにしています。打ち上げ2分後には北朝鮮側の海上で多数の破片が探知され、空中爆発したとみられるとしています。
今回の事態を受け、韓国はアメリカの情報当局とともに詳細な分析を進めています。
北朝鮮による衛星打ち上げは去年11月以来で、この時には打ち上げの成功を主張していました。これを受け、金正恩総書記は追加で3基の衛星を今年中に打ち上げる方針を示していました。