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女性看護師は「待機の必要なし」裁判所判断

2014年11月1日 14:03

 西アフリカでエボラ出血熱患者の治療に携わり、アメリカに帰国した女性看護師に対して、州政府が「自宅待機」を要請していた問題で、裁判所は先月31日、「自宅待機の必要はない」との判断を下した。

 この問題は、シエラレオネでエボラ出血熱の治療に携わった看護師のカシ・ヒコックスさんが、検査で「陰性」だったにもかかわらず、自宅があるメーン州政府から残りの潜伏期間中、自宅待機を要請されたもの。ヒコックスさんは「人権侵害だ」と反発し、先月30日には恋人とサイクリングに出かけたのに対し、州政府は裁判所に「自宅待機命令」を求めた。州の裁判所は先月30日の時点で、ヒコックスさんに対し、「公共交通機関の使用禁止」などの暫定的命令を出したが、翌日になって一転、「健康状態の監視を受ければ、行動の制限は必要ない」との判断を下した。

 ヒコックスさんは「裁判所の判断には満足している」とコメントしている。