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彗星着陸「フィラエ」、電池切れ休眠状態に

2014年11月16日 7:44

 ヨーロッパ宇宙機関は15日、史上初めて彗星(すいせい)に着陸した小型着陸機「フィラエ」の電池が切れ、「休眠状態」に入ったと発表した。

 「フィラエ」は彗星探査機「ロゼッタ」の小型着陸機で、今月12日に地球から約5億キロ離れた彗星に着陸した。内蔵されている電池が切れた後は、太陽電池で調査を続けることになっていたが、ヨーロッパ宇宙機関によると、太陽電池に十分な光が当たらずに「休眠状態」に入り、地上との通信が途絶えたという。

 「フィラエ」が着陸直後に集めたデータは既に地上に送られたということだが、ヨーロッパ宇宙機関は「数日中に復旧するとは考えにくい」としていて、今後の調査に影響が出る可能性もある。