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米・オバマ大統領 移民制度改革に着手

2014年11月22日 9:04

 アメリカのオバマ大統領は21日、大統領としての権限を使い、一定の条件を満たす不法移民の滞在を認める制度改革に着手した。議会を通さない手法に、野党は反発を強めている。

 オバマ大統領は、移民のビザ手続きの簡素化などを関係省庁に指示。野党が多数を占める議会を通さない形で、移民制度改革に着手した。この日の演説でも「これは最初の一歩にすぎない」と述べていて、今後も権限を行使していく方針。これを受けて、ホワイトハウス前には多くの移民が集まり、「長年の夢がかなった」と喜びを分かち合った。

 一方、野党・共和党は「大統領ではなく国王や皇帝のやり方だ」と批判しており、与野党の対立が深まっている。