ヘーゲル国防長官辞任へ 事実上の更迭か
アメリカのヘーゲル国防長官が辞任することになった。イスラム過激派組織「イスラム国」への対応などでホワイトハウスとの間に溝が生じた末の、事実上の更迭とみられる。
オバマ大統領「先月、ヘーゲル国防長官が訪ねてきて、私の任期の最後の2年間について話し合い、国防長官の任務を終えるのに適切な時期だと判断した」
アメリカメディアは、ヘーゲル長官が政権のシリア政策見直しを求める書簡をホワイトハウスに送るなど、不満を抱いていた様子を伝えている。
一方のオバマ大統領は「イスラム国」への対応を巡る意見の相違から長官交代を決断したとされ、辞任は事実上の更迭とみられる。
後任にはフロノイ元国防次官らが取り沙汰されているが、議会での承認に手間取ればオバマ政権の安全保障政策に影響が出ることも懸念される。