×

授賞式出席へ 日本人受賞者3人、現地入り

2014年12月6日 17:46
授賞式出席へ 日本人受賞者3人、現地入り

 今年のノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデン・ストックホルムで行われる。物理学賞に選ばれた日本人3人も続々と現地入りしている。

 名古屋大学大学院の天野浩教授は5日、愛知・名古屋からおよそ12時間かけてストックホルムに到着した。待ち構えていたメディアを横目に教授が足早にホテルの中へと入るなか、NNNの顔見知りの記者を見つけると、妻の香寿美さんは「あらあら、なつかしい声が。ありがとうございます」「(Q実感は湧いてきましたか?)少しずつ湧いてきました。最大のイベントは授賞式です。それに向かって頑張ります」と、授賞式への意気込みを語ってくれた。

 一方、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授は、市内の高級洋服店「ハンス・アルデ」での採寸に向かい、授賞式などで着る燕尾(えんび)服や靴の採寸を行った。その後、ホテルに戻り、次はLED関連の企業を訪問するなど忙しい一日を過ごした。

 中村教授「準備は着々というか。だいたいは出来ている。(LEDの研究・開発などした)みなさんが貢献していますから、みなさんが喜ぶべき。それを代表して赤崎先生・天野先生・私の3人が受賞するというだけ」

 滞在2日目、こんな嬉しい発見もあったという。

 中村教授「きょう午前中、ホワイトタイの寸法どりで帰る途中にトナカイのデザインが公園にあるんですよ。きのう『これはどうかい?』と言って、『50%の確率でLEDでしょ。でもわかんない』とか、止まって近くまで見に行った。そうしたらLEDだった。ストックホルムの街もLED化されているなと嬉しく思った」

 5日夜には、名城大学の赤崎勇終身教授も日本を出発。

 赤崎教授「いろんな方にお世話になっている。私の研究に協力してくれたたくさんの仲間がいる。(講演では)そういう方々への感謝の気持ちを語りたい」

 ノーベルウイークと呼ばれるこの一週間。3人は10日の授賞式に向け、様々なイベントに出席する予定。