受賞控え天野氏・中村氏がメッセージ
ノーベル物理学賞の授賞式のためスウェーデンを訪れているカリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授と名古屋大学大学院の天野浩教授が7日、NNNの単独インタビューにこたえ、授賞式を控えた心境などを語った。
天野教授は滞在3日目となるが、受賞する実感を味わう余裕はないと言う。
天野教授「(到着後)ずっと走りっぱなしな感じ。全く考えることができない状態」
その上で、日本の研究者には次のようなメッセージを送った。
天野教授「ただ一つ言えることはもし研究者の方がいれば、自分がやっていることをもう一回見つめ直す、それでどれだけ人の役に立つかということを考えていただきたい」
一方、中村教授は、アメリカで教えている学生がチャレンジ精神旺盛なのに比べ、日本の若者は内向きなので積極的に海外に出てほしいと訴えた。
中村教授「(日本企業は)良い発明、良い物はできても世界に売らない。言葉のハンディ、英語が世界で一番できない日本人、そのあたりが非常に一番大きな問題。若い人には最低5年以上、海外に出てほしい」
中村さん、天野さん、そして名城大学の赤崎勇終身教授の3人は10日、授賞式に臨む。