北だけが使うIPアドレス使用~FBI長官
北朝鮮の金正恩第1書記暗殺を題材にした映画をめぐってソニーの子会社にサイバー攻撃が行われた問題で、FBI(=アメリカ連邦捜査局)の長官は7日、北朝鮮だけが使用するインターネット上の住所を示すIPアドレスが使われていたことを明らかにした。
FBIのコミー長官は、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへのサイバー攻撃を行ったとする「平和の守護者」を名乗るハッカー集団が、Eメールを送信したり、ウェブ上に声明を掲載する際、発信元を偽装するためのサーバーを使わずに直接送信した時があったりしたとしている。その際の、いわば「インターネット上の住所」を示す「IPアドレス」は、北朝鮮だけが使うものだと指摘した。
発信元が分かる形でインターネットに接続した理由については、「偽装し忘れたとも考えられる」としている。こうした根拠からコミー長官は、サイバー攻撃が北朝鮮によるものだということに「非常に高い確信をもっている」と強調した。