ギリシャ総選挙 緊縮財政批判の野党が勝利
ユーロ危機の発端となったギリシャで25日、総選挙が行われ、政府の緊縮策を批判してきた最大野党が第1党となり勝利した。
総選挙では最大野党の「急進左派連合」が議席を大きく伸ばし、ギリシャ政府の最新発表によると、全300議席のうち149議席を獲得する見通しとなっている。
ギリシャでは、現政権がユーロ危機以降、EU(=ヨーロッパ連合)などから支援を受ける見返りに行った公務員の削減などの緊縮財政に国民が反発。これを見直す政策を掲げた「急進左派連合」に支持が集まった形で、急進左派連合のツィプラス党首は、「緊縮策は過去のものとなった」などと勝利宣言した。
しかし、EUで最大の支援国であるドイツは見直しに反発しており、今後、EUとの関係が悪化すれば債務危機が再燃するとの懸念が高まっている。