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“拘束”米女性死亡 親族らが心情語る

2015年2月11日 11:13

 アメリカ政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されていたアメリカ人女性、ケイラ・ミューラーさん(26)が死亡したと発表した。

 ミューラーさんは2013年8月、シリアのアレッポで人道支援の活動中に拘束された。先週末、「イスラム国」から家族宛てに新たな情報が届き、情報機関が「死亡した」と断定したという。NBCテレビは、届いたのは写真だったと伝えている。

 ミューラーさんをめぐっては、「イスラム国」側はヨルダンによる空爆で死亡したと主張していたが、ホワイトハウスは死亡の時期や原因は特定できていないとした上で、「イスラム国」を非難している。

 ホワイトハウス・アーネスト報道官「死因にかかわらず、『イスラム国』に責任があることに疑問はない」

 オバマ大統領は哀悼の意を示し、「ミューラーさんを拘束し、死亡させたテロリストを裁きにかける」と決意を示した。

 一方、ミューラーさんの親族や友人らは10日、地元のアメリカ・アリゾナ州で心情を語った。

 ミューラーさんのおば「彼女は聡明(そうめい)で好奇心旺盛、親切な女の子だった。幼い頃から情熱を持っていて、自分の使命を知っていた。彼女は世界の心に触れてきた。世界は私たちと共に悲しんでいる」

 ミューラーさんのおばは涙に声を震わせながら、シリアなどで人道支援活動を続けてきたミューラーさんをたたえた。