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“拘束”米女性「解放交渉望んでいない」

2015年2月11日 12:29

 アメリカ政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されていたアメリカ人女性、ケイラ・ミューラーさんが死亡したと発表した。

 ミューラーさんは2013年8月、シリアのアレッポで人道支援の活動中に拘束された。先週末、「イスラム国」側から家族宛てに新たな情報が届き、情報機関が死亡を認めたという。NBCテレビは、届いたのは死亡したことを示す写真だったと伝えている。

 ミューラーさんをめぐっては「イスラム国」側がヨルダンによる空爆で死亡したと主張していたが、アメリカは死亡の時期や原因は特定できていないとしている。オバマ大統領は、救出作戦を行っていたことを明らかにした上で、全力を尽くしたと強調した。

 オバマ大統領「ミューラーさんだけでなく、他の人質も解放するために非常に危険な作戦を行った」

 一方、ミューラーさんが拘束中の去年の春に家族宛てに書いたとされる手紙が公開された。先に解放された人に託したという。手紙の中でミューラーさんは「私は解放交渉は望んでいません。交渉が家族の重荷になってはいけないと思います」と記している。また「こんなに長く拘束されるとは思わなかったけれど、私はくじけません。どんなに長くなっても諦めません」と決意を記している。