×

米“追加経済制裁辞さず” 米露外相が会談

2015年3月3日 8:01

 国連の人権理事会が開かれているスイスで2日、アメリカとロシアの外相会談が行われ、アメリカのケリー国務長官は、ウクライナ東部の停戦が守られなければ追加の経済制裁も辞さない姿勢を示した。

 会談でケリー国務長官は、ウクライナ東部の停戦を完全に履行することや停戦監視団の安全確保などを改めて求めた上で、守られない場合には追加の経済制裁も辞さない姿勢を示した。

 ケリー長官「(合意が守られなければ)ロシアはさらなる代償を支払うことになり、経済はさらに悪化するだろう」

 一方、ロシア外務省によると、ラブロフ外相はウクライナ東部に特別な地位を与えるようウクライナ政府に求めるなど、従来の立場を強調。国連人権理事会では、「重火器が撤去され、明白な前進があった」と評価するなど、双方の溝が改めて浮き彫りとなった。