国土安全保障省の予算案可決 一部閉鎖回避
アメリカ議会は3日、オバマ政権と野党・共和党の対立によって6日で暫定予算の期限が切れる国土安全保障省について、年度末までの正式な予算案を可決した。これで、テロ対策などを含む業務の一部閉鎖は回避された。
共和党はオバマ政権の進める「移民制度改革」に反対しており、これを所管する国土安全保障省に限っては暫定の予算しか認めていなかった。
共和党は予算成立と引き換えに移民制度改革を阻止することを狙っていたが、6日までの暫定予算の期限が切れると国境警備や出入国管理などテロ対策にも影響が及び、世論の批判を免れなくなるなどとして要求を取り下げた。
予算案はすでに通過していた上院に続いて3日に下院でも可決され、業務の一部閉鎖は完全に回避された。