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野党指導者射殺 当局「元副隊長が計画」

2015年3月10日 6:57

 ロシアでプーチン政権を批判していた野党指導者・ネムツォフ氏が射殺された事件で、捜査当局は「逮捕した治安部隊の元副隊長が事件を計画したと認める供述をしている」と明らかにした。

 ロシアの捜査当局の関係者はインタファクス通信に対し、逮捕された5人のうち、チェチェン共和国の治安部隊の元副隊長・ダダエフ容疑者が殺害を計画したと認めていることを明らかにした。その上で、ダダエフ容疑者が射殺したとの見方を強めているとしている。また、一部のメディアは「ネムツォフ氏の反イスラム的な発言が殺害のきっかけだったとダダエフ容疑者が供述を始めている」と伝えている。

 これに対し、政権の関与を疑う野党勢力からは「政権にとって都合の良い説だ」との指摘も出るなど、実行犯の逮捕で幕引きが図られることを懸念する声が上がっている。