中国で汚職などによって立件された公務員の数は習近平政権が進める腐敗撲滅を背景に大幅に増加し、去年１年間で５万５０００人に達した。

　中国の全人代（＝全国人民代表大会）で１２日、最高人民検察院は去年１年間、汚職などによって立件された公務員の数が前の年より７．４％増え５万５１０１人だったと発表した。また、国内外に逃亡していた汚職官僚の追跡を進め、７４９人を拘束したという。

　報告では最高指導部の１人だった周永康氏や、軍の制服組トップだった徐才厚氏らの名前を挙げ、閣僚級２８人、局長級５８９人を立件したと強調。習近平指導部は地位の高さにかかわらず今後も立件を進めていく姿勢を強調した。