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NY原油価格 一時6年ぶりの安値に

2015年3月17日 15:06

 アメリカ・ニューヨークの原油相場が16日、一段と下がり、一時、6年ぶりの安値となった。

 16日のニューヨーク原油市場は先物への売り注文が相次ぎ、国際的な取引の指標となるアメリカ産標準油種WTIの先物価格は一時、1バレル=42ドル85セントに下落した。これは、2009年3月以来、6年ぶりの安値となる。この日は、アメリカでの主要な原油備蓄タンクでの在庫が増えていることがわかり、世界的な原油供給量が減らない中、この先、在庫が抱えきれずに安値で放出する動きがでかねないとの見方が広がったもの。

 また、下落傾向にあった原油価格は先月以降、1バレル=50ドル前後を維持していたが、13日、国際エネルギー機関(=IEA)は石油月報で「価格の安定は一時的で、再び値下がりする」と指摘していた。