ダウ104ドル続落 ドル高で業績悪化懸念
アメリカ・ニューヨーク株式市場は24日、このところのドル高で輸出が中心のアメリカ企業の業績悪化への懸念などから、ダウ平均株価は前日より104ドル90セント値を下げ、1万8011ドル14セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は16.24ポイント下げ、4994.73で取引を終えた。
この日は、朝方に発表された2月の消費者物価が前月に比べて0.2%上昇した他、2月の新築の住宅販売戸数が市場予想を大きく上回ったため、午前中は買いが優勢となった。しかし、このところ他の通貨に対し「ドル高」が顕著となっていることで、輸出が中心のアメリカ企業の業績が悪化するとの懸念が強まったことや、高値圏で利益を確定しようとする動きも重なり、株価は下げに転じた。
市場関係者は「良い経済指標が示されたことで利上げの時期が早まるとの警戒感が売りにつながっているのではないか」とも話している。