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EU“移民”密航業者取り締まり強化へ

2015年4月21日 6:36

 リビア沖の地中海で移民らを乗せた船が転覆し、900人近くが行方不明になったことを受け、EU(=ヨーロッパ連合)の外相らは20日、ルクセンブルクで会議を開き、密航業者の取り締まりを強化することなどで一致した。

 リビア沖の船の転覆事故めぐっては、死者数が700人との見方があったが、マルタのムスカット首相は「900人に達するおそれがある」と語った。

 こうした中、EU外相・内相会議では10項目の行動計画を取りまとめ、密航業者が使う船の破壊や移民らが乗った船の救助活動を資金面で強化することなどを盛り込んだ。23日にはEUの首脳らが集まり対応を協議する。

 ギリシャ沖では20日、移民ら90人以上が乗ったボートが転覆、ロイター通信によると、3人が死亡するなど、移民らを乗せた船の転覆事故が相次いでいる。