長江転覆事故 19人死亡 約420人不明
中国の湖北省を流れる長江で2日に客船が転覆した事故は、今も約420人が行方不明になっていて、不安定な天候の中、救出活動が続いている。
事故から40時間以上がたち、岸壁では行方不明者の親族とみられる女性が川に向かって泣き叫ぶ姿もあった。また、捜索の遅れにいらだつ家族が武装警察と言い合いをする場面も見られた。
中国の国営テレビによると、事故では19人が死亡、14人が救助されているが、今も約420人の行方がわかっていない。
救助活動は難航している。船を切断して作業を進めるか、船全体を引き揚げるかについて検討中ということで、今はダイバー200人以上が交代で潜り、船内の部屋をひとつひとつ確認して捜索している。
また、当時、別の客船は同じルートで現場の周辺を航行していたが、この船は悪天候のため一時停泊していたことがわかった。中国当局は、事故の直接の原因は竜巻としているが、船の構造や船長の判断に問題はなかったのかも今後の焦点になりそうだ。