長江転覆事故 船体の引き揚げ作業続く
中国の湖北省を流れる長江で客船が転覆した事故で、転覆した船体をひっくり返して元の態勢に戻す作業が5日朝から進められている。
国営の中国中央テレビによると、日本時間5日午前8時過ぎから転覆している船体をひっくり返して元の態勢に戻す作業が進められている。開始から約2時間で船体は上向きになったが、まだ水の中につかっている状態で、船を水面に浮かべるためにワイヤを取り付ける作業が行われている。
この後、船の中から水を外に出して、船内の捜索が行われるという。事故では14人が救助されたが、97人が死亡し、今も330人以上が行方不明となっている。
こうした中、拘束されている船長が新華社通信の取材に応じ、転覆する直前の状況を証言した。「当時、船は後ろから強い風を受けながら進んでいて、突然、風がさらに強くなり、船のコントロールが利かなくなった」と話している。