ネパール大地震 被害詳細不明の集落も
ネパールで発生した大地震は発生から5日目を迎えた29日、犠牲者の数は4800人を超えた。日本など約20か国から援助隊が現地入りするなど、救出活動が本格化している。
日本の緊急援助隊は29日朝からカトマンズ中心部にある世界遺産のダルバール広場で捜索活動を始めた。ダルバール広場はネパール有数の観光名所のため多くの人が下敷きになった可能性があるとして、日没まで捜索を行うとしている。
被災地にはこれまでに約20か国から救助隊や医療チームが入っており、28日はネパールとフランスの救助隊が倒壊した建物の中から約80時間ぶりに男性を救出した。
一方、震源に近いカトマンズの北西約80キロのゴルカ地区で地震発生当日に撮影された映像からは、建物が倒壊して土煙が上がっている様子がわかる。この地区には、通信や交通が寸断されるなどして救援隊が入ることができない集落が多く、被害の詳細はまだわかっていない。当局者は、テントや食べ物など「ほとんど全ての物が不足している」と話している。