ロヒンギャ問題めぐり 関係国が対策協議
ミャンマー政府から抑圧されているイスラム教徒の少数民族「ロヒンギャ」などが船で脱出し、海上で漂流している問題をめぐり、29日、関係国などによる会議がタイで行われ、問題解決に向けた対策が話し合われた。
この会議はミャンマーから周辺国を目指し、「ロヒンギャ」らを乗せた船が海上で漂流している問題などについて話し合うもので、ミャンマーのほか、タイなどの周辺国が出席した。会議にはオブザーバーとして日本やアメリカなども参加し、アメリカが世界の移住問題を扱う国際機関に追加支援を行うと発表したほか、日本も支援の検討を急ぐ方針を表明した。
一方、会議では国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の担当者にロヒンギャへの対応を批判されたミャンマー代表が、ロヒンギャは「不法移民だ」として反発する場面も見られた。国際移住機関(IOM)などによると、海上には今も2600人以上が漂流しているとみられ、関係各国は問題解決に向けた協議を続けるとしている。