ＭＥＲＳ（＝中東呼吸器症候群）の感染が広がっている韓国で、自宅隔離措置の対象者の中に、日本人が含まれていることが分かった。

　韓国では現在、約４９００人が自宅で隔離されているが、韓国の政府当局者は１５日、隔離対象者に日本人を含む約２０人から３０人の外国人がいることを明らかにした。ＭＥＲＳの感染が確認された病院を訪れていたということで、いずれの外国人もＭＥＲＳが疑われる症状は出ていないという。

　感染拡大を受け、ＷＨＯ（＝世界保健機関）は１６日、専門家による緊急委員会を開催し、対応を協議する。協議では、今回の事態が国際的な対応が求められる「公衆保健上の緊急事態」にあたるかどうか話し合い、緊急事態が宣言されれば、世界各国で検疫の強化などが求められる。