ファウチ首席医療顧問、12月の退任を発表
アメリカのバイデン政権で新型コロナウイルス対策の専門家トップを務めているファウチ首席医療顧問が、今年12月に退任することを発表しました。
81歳のファウチ氏は声明で、現在務めている政府の首席医療顧問や国立アレルギー感染症研究所の所長などを、今年12月に退任すると発表しました。
ファウチ氏は「引退するわけではない」として、今後発生する新たな感染症の脅威に対応するために、若い世代の指導などに関わっていくとしています。
ファウチ氏は、感染症対策の専門家として、アメリカの歴代大統領7人に助言を行い、トランプ前大統領のもとでは、政権の専門家トップとして新型コロナの感染拡大への対応を指揮しました。バイデン政権でも引き続き首席医療顧問として対応にあたっています。
ファウチ氏の退任発表を受け、バイデン大統領は声明で、「公衆衛生における多大な貢献によって、アメリカだけでなく、世界中の人々の命が救われた」と功績をたたえています。