サル痘で米国「緊急事態宣言」 ファウチ首席医療顧問「対策に全力を挙げていることを示すシグナルだ」
サル痘の感染拡大を受け、アメリカのバイデン政権が「公衆衛生上の緊急事態」を宣言したことについて、ファウチ首席医療顧問は4日、「対策に全力を挙げていることを社会に示す非常に重要なシグナルだ」と述べました。
ファウチ首席医療顧問は4日、ロイター通信のインタビューに応じました。
この中で、ファウチ氏はバイデン政権がサル痘の感染拡大を受けて「公衆衛生上の緊急事態」を宣言したことについて、「サル痘対策に全力を挙げていることを社会に示す非常に重要なシグナルだ」「誰もが非常に優先度が高いことを理解している」と意義を強調しました。
「願わくば、封じ込めができる非常に低いレベルにとどまってほしい」としています。
また、ファウチ氏はサル痘の症状について、「10%程度は入院が必要なほど耐え難い痛みや機能異常があると推定されている」「目立たない病変のように見えるものから、非常に痛い思いをするものまで、様々なものがある」と述べました。
一方で、対策として、アメリカのFDA(食品医薬品局)がサル痘に対して使用を認めている天然痘ワクチンを1億回分備蓄しているとした上で、「希釈技術を使って実際に投与できる数を引き延ばせるかどうかを試している」と説明しました。