ウクライナ“侵攻”半年 独立記念日で警戒も キーウ市民「早く戦いが終わることが夢」
ロシアによるウクライナ侵攻からきょうで半年です。ウクライナの独立記念日でもあるこの日にあわせロシアが攻撃を行う恐れがあるとして首都キーウなどでは警戒が強まっています。中継です。
◇
つい先ほどまで、私たちはこの階段の上にある独立広場で中継をかまえていたんですが、20分ほど前に空襲警報が発令されたために、急遽この地下道に移動して中継を行っています。
まわりをみると市民の皆さんもこの場所に来て、警報が解除されるのを待っているという状況です。携帯電話を手にとって、連絡を取り合ったり、情報収集をしている模様です。
長引く戦闘に対して、市民のいまの思いですが、平和を願うのは当然としてロシア軍に蹂躙されないよう戦いに勝ってほしいという声が多く聞かれました。
市民「私の一番の願いはウクライナの勝利によって早く戦いが終わること。それが夢です」
ロシア軍が3月の末にキーウ周辺から撤退してから暮らしは大きく変わりました。
当時は人通りはほとんど無く、ひっそりとしていましたが、いまはほとんどの商店が再開し、日常を取り戻しはじめています。
ただ、キーウ郊外では復興は道半ばです。
資材不足などで自宅の建て直しが進まず、仕事も見つからず、将来の見通しが全く立たないという声を多く聞きました。
一方、国外で避難生活を続ける人も依然多くいますが、侵攻から半年、多くの家族が引き裂かれ、日常を奪われたままになっているのも戦争が引き起こした非情な現実です。