韓国軍は、北朝鮮が軍事境界線の付近に地雷を設置する際に爆発事故があり、死傷者が出ていたと明らかにしました。

韓国軍によりますと、北朝鮮は今年4月以降、軍事境界線の近くに多くの兵士を投入し、地雷を設置したほか、道路や壁の建設を進めています。多い日は数百人が動員されていたということですが、これまでの地雷設置の際に複数の爆発事故があり、多数の死傷者が出ていると明らかにしました。

北朝鮮は去年11月、韓国との間に結んでいた軍事合意を事実上、破棄する方針を示しました。北朝鮮による偵察衛星の打ち上げに対する韓国政府の対抗措置に反発したもので、地雷の設置もその一環とみられます。

一方、韓国も今月、軍事合意の効力停止を決めていて、南北間の対立が一層深まるのは避けられない情勢です。