インド太平洋地域の新経済圏 駐日米大使「中国の参加は想定せず」
アメリカ・バイデン大統領の訪日を前に、エマニュエル駐日大使が日本テレビの単独インタビューに応じました。アメリカが主導して新たに作るインド太平洋地域の経済圏構想に、中国が参加することは想定していないと述べました。
エマニュエル大使が日本のメディアの単独インタビューに応じるのは就任後、初めてです。大使は、22日からのバイデン大統領の日本訪問は中国に対して日米同盟の強さを示すものになるという考えを示しました。
エマニュエル駐日大使「(訪日は)中国への警鐘だ。太平洋地域でアメリカは強い存在感を発揮する」
訪日に合わせて発表するインド太平洋地域の新たな経済圏構想については「重要なのはこれまで中国が得意としてきたコストの低さや効率性ではなく、持続可能であることと安定性だ」と述べ、中国への対抗姿勢を強調しました。
エマニュエル駐日大使「(新たな経済圏構想に)中国が参加するとはみていない。ここ、5~7年の中国を見れば、持続可能性と安定性とはほど遠い。参加はあり得ない」
また、「中国には同盟国も友達もいない」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻を背景に西側諸国が結束を強めていること自体が、中国やロシアにとっては脅威となっていると強調しました。