民主活動家・周庭さん「香港には戻らないと決めた」 事実上の亡命か
香港の民主活動家・周庭さんがSNSに投稿し、「現在はカナダに滞在していて、香港には戻らないと決めた」と明らかにしました。事実上の亡命とみられます。
香港の民主活動家・周庭さんは3日、自身のSNSに「現在はカナダのトロントに滞在していて、香港には戻らないと決めた」との声明を投稿しました。周さんがSNSに投稿するのはおよそ2年ぶりで、事実上、亡命を宣言したものとみられます。
周さんは、香港の民主化運動の象徴的な存在で、2019年以降、香港政府や中国に対する抗議デモが続く中、日本でも記者会見を開くなど、国際社会に支援を呼びかけていました。しかし、政府に抗議する無許可のデモを扇動したなどの罪で禁錮10か月の実刑判決を受けて収監され、2021年、出所しました。
その後、政治的な活動を行わないことなどを条件にパスポートを取り戻し、留学を理由にカナダに渡航していたということです。香港政府は、海外に亡命した民主活動家らを指名手配するなど、圧力を強めています。