英議会が解散、7月4日に総選挙へ 野党が大きくリード…14年ぶりに政権交代なるか
イギリスでは、7月4日に総選挙がおこなわれます。それに伴い、30日に議会が解散しました。最大野党の労働党が与党・保守党を大きくリードしていて、14年ぶりの政権交代となるかが焦点です。
イギリスでは、7月4日におこなわれる総選挙に伴い、30日に議会が解散しました。スナク首相が率いる与党・保守党は最大野党の労働党に大きくリードされており、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びています。
調査会社「ユーガブ」が発表した28日の政党支持率によりますと、与党・保守党の20%に対し、最大野党・労働党は47%と大きく水をあけられています。
もともと秋に実施されるとみられていた選挙をスナク氏が前倒しした背景には、物価上昇がやわらぎつつあり、国内経済が好転していることがあります。
一方で、2020年にEU=ヨーロッパ連合を離脱した後は国内産業の成長は鈍く、選挙戦の最大の焦点はいかに経済を立て直せるかです。
与党は兵役の復活などを掲げ、安全保障を前面に出して従来の保守層の支持を固める考えです。
労働党のスターマー党首は公的医療制度や教育などの充実を掲げています。また、法人税の増税を封印し、これまでの強硬な左派路線を転換して経済に力を入れる姿勢を示しました。
多くのイギリスメディアは今度の選挙で政権が交代すると予想しています。両党首による初めてのテレビ討論会は6月4日におこなわれる予定で、今後の選挙戦を占うものとして注目が集まっています。