「くまのプーさん」を題材にしたホラー映画が、香港で公開直前に上映中止となりました。過去に習近平国家主席とくまのプーさんが似ているとするSNSの投稿などが検閲対象になったこともあり臆測を呼んでいます。

「くまのプーさん 血と蜂蜜」は、プーさんを殺人鬼として描いたホラー映画で、香港では、およそ30か所で23日に公開される予定でした。

しかし、配給会社は21日、上映が中止になったと発表しました。

配給会社によりますと映画館側から上映中止を伝えられたということですが理由はわからないということです。

ロイター通信は、映画関係者の話として「上映に同意していたすべての映画館が一夜にして同様の決定をおこなった。偶然ではありえない」と伝えています。

中国ではくまのプーさんと習近平国家主席が似ているとしてSNS上で習主席を批判する際の隠語として使われ検閲対象にもなりました。

2018年には、中国当局が、くまのプーさんの実写版映画の公開申請を却下していて、香港での今回の上映中止も政治的な背景があるのではないかとの臆測を呼んでいます。