「イスラム国」国家樹立宣言から1年…
過激派組織「イスラム国」が国家の樹立を宣言してから1年となった29日、先週も「イスラム国」に影響を受けたとみられるテロが相次ぐなど、その脅威は続いている。
「イスラム国」は去年6月29日、イラクとシリアにまたがる地域で国家の樹立を一方的に宣言した。そして、指導者のバグダディ容疑者がすべてのイスラム教徒に対して「イスラム国」に従うよう求めた。その後、中東やアフリカなどで活動する過激派組織が「イスラム国」に忠誠を誓ったり支持を表明したりするなど、その影響力はこの1年で各地に広がった。先週もチュニジアとクウェートでテロが相次いだが、いずれも「イスラム国」が犯行声明を出している。
シリアとイラクで続く「イスラム国」との戦いだけでなく、頻発するテロをいかに防止するかも国際的な課題となっている。