ギリシャ 2千億円超の債務返済期限を経過
ギリシャが2000億円を超える債務を返済する期限が、日本時間1日午前7時に経過した。チプラス首相はEU(=ヨーロッパ連合)側に支援を求める新たな提案を行ったが、EU側は予定通り支援を打ち切ることを確認した。
チプラス首相はEU側に対し、今後2年間の支援を求める新たな提案を行った。しかし、ユーロ圏財務相会議の議長は、ギリシャの態度は変わっていないとして提案を拒否した。
ユーロ圏財務相会議・デイセルブルム議長「ギリシャは期限までに債務が返済できないだろう」
AFP通信は、ギリシャが返済先であるIMF(=国際通貨基金)に対して返済期限の延期を求めていると報じているが、IMF側がこれを受け入れるかどうかは不透明。
こうした中、アテネ中心部にある広場では、ユーロ圏への残留を求める集会が開かれた。前日には同じ場所で、緊縮政策に反対する集会が開かれていたが、ギリシャメディアはユーロ圏への残留を求める参加者の方が多かったと伝えている。今後は、5日に予定されている国民投票で国民が何を選択するかが焦点となる。