世界遺産登録 審議を5日に先送りの見通し
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録をめぐり、日本と韓国が再び対立を深めている。両国の調整がつかず、日本時間4日夜に行われる予定だった審議は、5日に先送りされる見通しとなった。
「明治日本の産業革命遺産」をめぐっては、日本と韓国の両政府が先月、世界遺産登録に向けて協力することで合意した。しかし、「一部の施設で韓国人労働者が強制徴用された」という韓国側の主張をどのように表現するかで溝が埋まっていない。
韓国政府の関係者によると、韓国代表が行う予定の発言内容に日本側が難色を示しているということで、「強制労働」などの厳しい表現が使われているものとみられる。
審議は日本時間4日夜に行われる予定だったが、両国の溝が埋まらず、5日に先送りされる見通しになった。このまま調整がつかなければ、慣例の「全会一致」ではなく、投票での決定にもつれ込む可能性も出てきた。