ギリシャ財政再建案 法制化めぐり反発も
ギリシャへの金融支援再開に道筋がついたことを受け、チプラス政権は支援の条件となっている財政再建案を実行する法案の制定に向け、協議を始めた。しかし、国内では反発も起きている。
ベルギー・ブリュッセルで開かれたユーロ圏首脳会議は13日、ギリシャに最大で11兆7000億円に上る支援を行う手続きを始めることで合意した。年金制度の見直しや増税などについての法律をギリシャが15日までにつくることが条件。
これを受け、チプラス首相は与党の幹部や閣僚らと協議したが、厳しい条件がつけられたことに連立与党の一部が激しく反発した。国民の間でも不満の声が上がっている。ギリシャ・アテネ市内では今回の合意に反対するデモも行われた。
与党は14日、会合を開いて対応を協議するが、議会での審議は難航する可能性もあり、15日までに法案を通すことができるかが焦点。