ギリシャ、新たな財政再建案“提示せず”
ギリシャの債務問題をめぐってベルギーでユーロ圏財務相会議が開かれている。国民投票の結果を受けて、ギリシャ側が新たにどのような財政再建案を提示するかが焦点となっている。
ユーロ圏財務相会議が続く中、ロイター通信などは、先ほどギリシャ側が今回の会議では新提案を提示しなかったと伝えた。
ユーロ圏財務相会議・デイセルブルム議長「協議は非常に困難になる。ギリシャの提案が信頼できるか見たい」
会議が始まる前に、ユーロ圏財務相会議のデイセルブルム議長がこう語っていたように、今回の会議は、国民投票の結果を受け、EU側がまずはギリシャ側の新提案を聞く、という位置付けだった。しかし、まだ公式には伝えられていないが、ロイター通信などによると、ギリシャの財務相は、今回の会議で新提案を提示しなかった。
8日に再び財務相会議を開き、ここで提示される可能性があるほか、チプラス首相がEUのヨーロッパ議会で8日に演説するとも報じられている。
EU側としては、また期待を裏切られた形で、ギリシャの交渉姿勢に対し不信感が高まりそうだ。
まもなく首脳会議が開かれ、チプラス首相も出席する予定だが、支援再開をめぐる交渉はスタートから先が見えない状況になっている。