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対馬で盗まれた「銅造如来立像」日本返還へ

2015年7月15日 12:07
対馬で盗まれた「銅造如来立像」日本返還へ

 2012年に長崎県対馬市で盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像1体について、韓国の検察は15日、日本側に返還することを発表した。

 対馬市の神社にあった「銅造如来立像」は韓国人窃盗グループが2012年に10月に盗み、韓国に持ち込んだもので、日本政府は速やかな返還を求めていた。

 韓国の最高検察庁は15日、韓国内に仏像の所有権を主張する寺や団体がないことなどを考慮し、日本の神社に返すことを決めた。

 韓国に持ち込まれた仏像をめぐっては、日韓の外交問題に発展していた。ただ、両国関係の改善を求める声が強まる中、韓国国内でも「日本側に返還すべきだ」との主張が出ていた。

 一方、「観世音菩薩座像」については、韓国の寺が「元々自分たちのもので、日本に略奪された」と主張。韓国の裁判所が移転禁止を求める仮処分を決定していて、現段階では返還するかどうかを決定しないとしている。