盗まれた仏像、1体返還される 対馬市
3年前、長崎・対馬市の神社から盗まれ、17日に韓国から日本へと引き渡された仏像1体が18日朝、対馬に到着した。
仏像が入れられた箱は18日朝、文化庁の職員に抱えられて空路で対馬へと到着した。韓国から返還されたのは国指定の重要文化財、銅造如来立像で、2012年10月、対馬市峰町の海神神社から韓国人の窃盗グループに盗まれた。
仏像を歴史民俗資料館に運んだ後、神社の関係者と文化庁の職員とで状態を確認したところ、右手の中指の一部が欠けていたという。
海神神社・島井利和総代「本当にうれしく思う。全体を見た時に指先が欠けている。どうしても(盗まれた)もう1体も取り返したい」
仏像は安全管理の設備が整うまで、歴史民俗資料館で保管・管理される。政府は残る県指定有形文化財・観世音菩薩坐像の速やかな返還も求めている。