トルコ政府“シリア北部に安全地帯を作る”
過激派組織「イスラム国」への攻撃に乗り出したトルコ政府は25日、安全保障上の対策として国境を接するシリア北部に安全地帯を作る考えを示した。
ロイター通信によると、トルコのチャブシオール外相は25日、「『イスラム国』の掃討作戦が終わったら、シリア北部に安全地帯を作る」と述べた。トルコはこれまでもシリアから大量に流入する難民対策や、国境付近で活動する「イスラム国」の脅威を防ぐため、安全地帯の設置を求めてきた。実現するためには国際社会の協力が不可欠だが、アメリカはこれまで慎重な姿勢を示しているほか、シリアのアサド政権が反発することは必至。
トルコは先日、アメリカ軍に対し南部のインジルリク基地の使用を認めたが、これと引き換えに安全地帯設置でアメリカに協力を求めたのではないかとの見方も出ている。