北方領土を含む千島列島の開発 露が検討
ロシアのプーチン大統領の側近の極東発展大臣は28日会見し、北方領土を含む千島列島の開発に日本や第3国からの投資を募る意向を明らかにした。
ロシアのガルシカ極東発展相は28日、北方領土を含む千島列島に税制面での優遇措置などを柱とした新型特区「先進発展区域」の新設を検討していることを明らかにした。その上で、北方領土と千島列島の共同開発について、「日本側に関心があれば、この枠組みで作業を行う用意がある」と述べ、日本をはじめ第3国からの投資を募る方針を示した。
ロシア政府は来年からの10年間で北方領土と千島列島の開発に日本円にして約1500億円を投じ、港湾や道路などの整備を進めることにしている。
プーチン大統領の年内の日本訪問にむけて、日露政府が調整を進める中、ロシアが主導して北方領土に第3国からの投資が行われれば、「固有の領土」と主張する日本の反発は必至とみられる。