146個のメダルにドーピング疑い…調査へ
イギリスのメディアは2日、2001年以降に開催されたオリンピックなどの陸上競技で、全体の3分の1にあたる146個のメダルについてドーピングの疑いがあると報じた。
これは、国際陸上競技連盟が選手5000人以上に行った血液検査のデータを、イギリスの新聞「サンデータイムズ」が極秘に入手し再検査した結果を報じたもの。
2001年から2012年までに行われたオリンピックや世界選手権の中長距離の種目で、全体の3分の1にあたる146個のメダルで選手に異常な数値がみられ、ドーピングの疑いがあるという。特にロシアは獲得したメダルの80%以上で選手に異常な結果が出たとしている。また、日本も調査したデータのうち5%で疑わしい数値が出たとしている。
報道を受け、世界反ドーピング機構のリーディー会長は十分な検証結果ではないとしている一方、「できるだけ早く調査する必要がある」と述べ、現時点では予断を持たずに調査を行う考えを示した。
また、IOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長は3日、詳細についてはまだ分かっていないとした上で、世界反ドーピング機構の調査結果を待って判断する方針を示した。仮に調査結果でドーピングが認められた場合には厳しい処分を下すとしている。