付近の下水道から有毒青酸化合物 天津爆発
750人以上の死傷者を出した中国・天津市の爆発事故で、市当局は現場付近の下水道から有毒の青酸化合物が検出され、海への流出を防ぐ措置などを取ったと明らかにした。
この事故は12日夜、天津の危険物を保管する倉庫で大爆発が起きたもので、これまでに55人が死亡、700人以上がケガをしている。現場では発生から1日半がたった今も煙が立ち上り、完全には消火されていない。
天津市当局は14日午前の会見で、「可燃性の危険物が現場の倉庫で保管されていた」と説明した。ただ、具体的な物質の種類や量などは明らかにしていない。また、一部の中国メディアは、消防隊が水と反応する化学物質の存在を知らないまま放水を続けたことが大爆発を招いた可能性を指摘している。
また、市当局は「現場近くの下水道から有毒の青酸化合物が検出された」と明らかにし、海への流出を防止する措置などを取ったという。天津では14日午後から雨の予報が出ていて、有毒物質のさらなる流出も懸念される。