天津爆発、完全鎮火に至らず 死者85人に
中国の天津で12日に起きた爆発事故は、死亡者が85人に増えた。爆発から3日目を迎えた15日も現場付近では小規模な爆発が起き、完全な鎮火には至っていない。
爆発現場の近くでは15日昼ごろ、黒煙とともに再び火の手が上がり、車などが燃えた。爆発音も聞こえたという。死亡者は85人に増え、761人がケガをしている。現場近くでは大気中から基準の2倍を超える有害な化学物質が検出された。国営の新華社通信によると、風向きが変わり、住民が避難している学校に有毒物質を含む煙が及ぶ可能性があるとして、別の場所に避難させたという。
現場近くの下水道からは猛毒の青酸化合物も検出されるなど、有毒物質の拡散への懸念が強まっている。