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米生中継銃撃“遺書”で過去の銃撃犯称賛も

2015年8月27日 18:54
米生中継銃撃“遺書”で過去の銃撃犯称賛も

 アメリカ・バージニア州で26日、テレビの生中継を行っていたリポーターとカメラマンが銃撃され、死亡した事件で、元同僚で、自殺した容疑者は、テレビ局に送った声明で、「人種差別やいじめに苦しんだ」などと主張していることがわかった。

 この事件は、地元テレビ局の生中継中に、女性リポーターとカメラマンが突然、男に銃撃され死亡したもの。男は2年前に、このテレビ局を解雇されたベスター・フラナガン容疑者で、車で逃走後、自殺した。

 フラナガン容疑者は、銃撃の様子を自ら撮影し、逃走中にフェイスブックなどに投稿、また、事件の約2時間後、ニューヨークのテレビ局に20ページ以上、FAXを送っていた。その中で、フラナガン容疑者は、「友人や家族への遺書」として、人種差別やいじめに苦しんでいたことを明らかにした他、過去の銃撃事件をとりあげ、その犯人を称賛していたという。

 また、このテレビ局によると、容疑者と同じ名前を名乗る男からこの数週間に何度も電話があり、男は、「話題を提供したいからFAXを送りたい」などと語っていたという。

 一方、死亡した2人が働いていたテレビ局の幹部は、2人が容疑者と面識があったことを明らかにした。この幹部は「リポーターはインターンで容疑者に会い、カメラマンは一緒に取材していた」と話した。

 フラナガン容疑者が主張している女性リポーターが人種差別発言をしたかどうかについては、「そのようなことはなかった」としている。テレビ局や同僚への不満などが犯行の背景にあったのか、警察が動機の解明を急いでいる。