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習主席「兵力削減して平和発展の道を堅持」

2015年9月3日 13:59
習主席「兵力削減して平和発展の道を堅持」

 中国の北京で3日、日本との戦争の勝利から70年を記念する大規模な軍事パレードが行われた。習近平国家主席は「日本の軍国主義の企みを徹底的に打ち砕いた」と述べる一方で、「兵力を削減して平和発展の道を堅持する」と強調した。

 軍事パレードは日本時間3日午前11時から始まり、ロシアや韓国、北朝鮮など31か国の首脳級や、国連の潘基文事務総長らが出席した。

 習主席は演説で、日本との戦争での勝利を強調する一方で、「平和発展の道を堅持する」と述べた。

 習近平「偉大な勝利は、日本の軍国主義による植民地化の企みを徹底的に打ち砕いた。中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に自らがかつて経験した悲惨な経験を他民族に加えない」

 その上で、中国の軍隊を30万人削減すると表明、欧米の多くの国がパレードへの出席を見送るなど中国の軍事拡張や透明性への懸念を示す国際社会に対し、一定の配慮を示した形。

 パレードには1万2000人の兵士が参加し、アメリカ本土を射程に収める新型の大陸間弾道ミサイルも初めて披露された。また、空母艦載機や空中給油機など遠く離れた海洋などでの軍事展開を可能にする兵力も公開した。

 中国が建国記念日以外に軍事パレードを行うのはこれが初めてで、習近平指導部としては確固たる政治基盤があることを内外にアピールし、求心力を高める狙いもあるものとみられる。