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“侵略の歴史”否定は良識への侮辱~習主席

2015年9月4日 7:15
“侵略の歴史”否定は良識への侮辱~習主席

 中国・北京で3日、日本との戦争の勝利から70年を記念する大規模な軍事パレードが行われ、習近平国家主席は「侵略の歴史を否定することは人類の良識への侮辱だ」などと挨拶して、暗に日本をけん制した。

 北京で3日、大規模な軍事パレードが行われ、その後、習主席は外国の要人ら約800人を招いた歓迎会で次のように述べた。

 習主席「侵略の歴史を否定することは歴史を弄ぶことで、人類の良識への侮辱であり、世界の人々の信頼を必ず失うことになる」

 さらに、習主席は「侵略戦争の歴史的な責任から逃れようと、どんなに飾った言葉を用いても、それは人をだまし自分をだますことだ」と述べ、安倍首相が先月、発表した戦後70年談話を念頭に暗に日本をけん制した。

 習主席はその後、プーチン大統領と会談。習主席が「両国が勝利のために払った犠牲は大きい」と述べると、プーチン大統領は「侵略者の残虐さや、両国民の犠牲を絶対に忘れるべきではない」などと応じたという。

 また、中国の新華社通信によると、習主席と国連の潘基文事務総長の会談で、潘氏は軍事パレードについて「非常に素晴らしかった。平和を守る中国人民の決心を示した」などと評価したという。