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2015年9月5日 17:51

ハンガリー異例措置 難民を国境へバス移送

ハンガリー異例措置 難民を国境へバス移送
(c)NNN

 内戦が続くシリアなどから難民や移民がヨーロッパに殺到している問題で、ハンガリーでは5日、難民らを国境までバスで移送する異例の措置がとられた。

 首都ブダペストの駅には数千人の難民や移民が集まっていたが、ハンガリー政府は5日、バスでオーストリアとの国境まで運ぶことを決めた。オーストリアには夜のうちに4000人がバスで到着しており、ロイター通信によると、難民らの多くが最終目的地としているドイツも、入国を了承しているという。

 EU(=ヨーロッパ連合)には、最初に到着した国で難民申請の手続きをする取り決めがあり、これを経ずに出国を認めるのは異例の措置。国際列車の発着が止まり、歩いて国境を目指す難民らが続出したことなどから、決断を迫られた形だ。

 ヨーロッパには中東やアフリカの国々から今年だけで約36万人の難民や移民が押し寄せているが、受け入れをめぐりEU各国で意見が割れている。ドイツやフランスなどはEU各国で公平に分担して受け入れることを求めているが、これに否定的な国もある。

 こうした中、シリア難民の男の子の遺体が海岸で見つかったのをきっかけに、それまで受け入れに消極的だったイギリスのキャメロン首相が4日、シリア難民を新たに数千人規模で受け入れる考えを示すなど変化も見られる。

 EUは今月14日に緊急の内相会議を開き、対応を協議する方針。