シリアに兵器供与・軍事顧問 ロシア認める
ロシア外務省の情報局長は9日、シリアのアサド政権を支援するために兵器を供与し、軍事顧問を派遣していることを明らかにした。
ロシア外務省のザハロワ情報局長は9日、シリアのアサド政権に対してロシア製の兵器を供与し、使用方法を指導するため軍事顧問を派遣していることを公式に認めた。
ロシアをめぐっては、アメリカメディアがアサド政権への軍事支援を増やしていると報じ、ケリー国務長官が5日、ロシア側に直接、懸念を伝えていた。
こうした中、ザハロワ情報局長はコメントで、「過激派組織『イスラム国』に対抗しているのはシリアの政府軍だ」と説明。ヨーロッパ各国にシリアなどからの難民が殺到する中、アサド政権への兵器の供与を正当化する狙いがあるとみられる。
また、ザハロワ情報局長は、「テロとの戦いのために必要であれば追加措置を検討する」とも述べ、兵器供与の拡大に含みを持たせている。